今回のケースは、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)第58条(「公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をした者は、1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。」)違反容疑で逮捕されました。労働者派遣法第58条違反には以下の要件が必要となります。

]働者派遣であるか(契約の形態)。
公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的だったか。

△砲弔い討蓮1994年3月7日東京地裁判決において、SEX等の撮影は労働者派遣法第58条に記載されている「公衆道徳上有害な業務」ととなりますが、もう一つの要件である契約の形態は労働者派遣ではなく、通常の芸能プロダクションと同じく、個人事業主とのマネジメントであるため、要件が揃わず、労働者派遣法第58条違反には当たらないと考えられます。

しかし、労働者派遣法第2条の労働者派遣の定義(「自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させること」)によると、AVプロダクションの「雇用関係の下」にあれば、労働者派遣と見なされてしまいます。また、指揮命令関係があり、女性が指示されたことを断る自由がない場合は、形式的に雇用でなくても、雇用関係があったと考えられる場合もあり、今回の被害者の主張のように「AVへの出演を迫られた」等指揮命令関係にあった立証されれば・・ Ν△陵弖錣揃い、労働者派遣法第58条違反となってしまいます。

今後は、どのようになるのか。「労働者派遣」と見られないための努力を続けるのか。業界としては難しい選択となります。しかし、「みんな目標があって頑張り屋さんだよ。AVのお仕事が大好きな子ばかりだよ!」と主張した女優さんがいることだけは忘れないようにしたいと思います。

※ちなみに、タチの悪いプロダクションやメーカーは存在すると思っています。今回の件はとりあえずは司法の判断に任せるしかありませんが・・・・。